外資の二次面接で面接官から給与などの質問が出たら、採用への可能性が一段と高まった兆しです。
ですが同時に、この質問は非常にトリッキーな質問でもあります。
ある意味、あなたは “Yes or No” で回答することが求められます。
結論は、
提示金額を受け入れる
(面接を進めることを含めて)断る
交渉する
一次面接では、ぼやかした回答をすることが求められますが、二次になると明確な意思表示をする必要が出てきます。
この記事では、二次面接での給与質問の正しい準備・回答・注意点を実際の英語フレーズを使って解説していきます。
外資転職希望者向けの記事です!
目次
【外資の二次面接】給与質問の正しい準備と対策
ルールは自身から給与の話は持ち出さないこと、あくまでも、面接官から聞かれてはじめて回答します。
あくまでも、一次面接と二次面接で逆質問をして、オファーが出たら受け入れるかどうかの判断ができる材料をすべて把握済みであることが前提。
給与質問時の交渉はシンプルに且つ手短に
あまり、ごちゃごちゃ交渉し過ぎるとオファーは遠のきます
この点に注意しましょう!
外資の二次面接の給与質問の意図
二次面接に進んでいるということは、
ハードスキルが要件を満たしていて、その信頼性と再現性・具現性の確認
あなたが “Good Fit 以上に Best Match” の確認。
すべて、OKであれば、あなたとを採用するにあたっての詳細な条件を詰めていきます。
双方納得しての採用でなければいけないので、当然確認してきます。
示した条件で受け入れてもらえるのかどうかを面接官は確認します。
採用担当者の懸念はハッピーな条件なのか、一応、OKだが、他社からオファーが出たら過ぐにやめてしまうのか。
この点を見極めます。
もちろん、後者の例のように数ヶ月で他社によりよい条件提示で転職する自由もあります。
ですが、わたしの経験から言うと、オススメしません。
レジュメに記載しなくてもいいからなどの理由より同じ業界で今後とも働いていくキャリアパスを描いているのであれば、必ず、将来ネガティブ・バッティングします。
将来、このことがなたのネガティブな評価になるリスクがあります。
ですから、早い段階で、Yes・No を明確にすることをオススメします。
外資の二次面接の給与質問の準備と対策
提示された給与金額が受け入れ可能な水準であれば、そのまま、オファーが出るのを待ちましょう。
ですが、給与水準が受け入れ難い場合に備えて交渉用の材料を準備する必要があります。
交渉準備に必要な材料を揃える情報は3つです。
応募している業界の応募しているポジションの適正な給与レンジを洗い出す。
あなたのバリュー価値を論理的に説明できるようにしておく。
給与以外の福利厚生などの “Benefit” 諸材料を洗い出す
5つのステップで解説します。
ステップ1
オンラインなどの転職エージェントサイトからおおよそのレンジを把握します。
同一業界・同一業種で同一ポジションから大凡のレンジを収集。
同時に平均給与金額も算出しておきます。
ステップ2
今回提示されている給与の水準がそのレンジの下位なのか上位なのか。
その点が検討する際の基準点になります。
ステップ3ーその1
平均給与金額と提示給与の差額を算出
ステップ3ーその2
提示給与金額が平均給与金額以下の場合のあなたの対応は3つ。
提示金額の増額を求める
増額に見合うタイトル・役職を求める
応募を取りやめる
ステップ4 ここからが重要
あなたのスキルや経験から新しい会社に提供できるアウトプットを経済的な数値に置き換えておく。
対象企業・部署が抱えている問題や課題に対してあなたの貢献度を金額として算出。
例えば、営業職であれば新規顧客を連れてきて、$○○の売上を見込めるなどの信頼できて再現性のある交渉要件を準備しておきます。
ですが、プロダクションセンターとは異なり、コストセンターなら、経費の削減寄与や時短による業務効率への寄与などを経済的な数値に置き換えて説明する必要があります。
ポイントは、頭数を減らせるのであれば、その分があなたの寄与度になり、経済的な数値に置き換えることができます。
つまり、見えない寄与は見えるものに置き換えて表現するもがオススメ。
このほかには、高価なシステムのリプレイスなどがあります。
ステップ5
あなたの貢献度が当然高いと対象企業は考えているので採用に踏み切ろうとしています。つまり、彼らの課題克服の希望以上の貢献部分があなたの交渉材料でありターゲットの給与水準になります。
福利厚生などの “Benefit” 諸材料
給与以外の特典を洗い出しておきます。
リモートワーク常時OK
フレックス勤務OK
オンラインMBAなどの外部の研修費の負担
このような特典についての有無を事前に逆質問時に確認しておく必要があります。
【外資の二次面接】 給与交渉の戦略戦術
交渉時の『力(ちから)関係』の把握が重要。
設定状況は給与交渉した結果ー
あなたの希望が通る場合
あなたの希望額より低い額しか出せそうにない場合
この2つの状況で解説します。
の場合は、希望した金額が出ればあなたはオファーを間違いなく受け入れることを伝える。
の場合は、その提示額を受け入れたら、オファーを間違いなく文書で出してもらえることを確認する。
外資の二次面接 給与質問の交渉英語
提示金額に対して不満をぶつけるのは当然NG。
あくまでも、冷静な会話を行います。
ケース1:そもそもの提示金額が受け入れ可能な場合
交渉するまでもなく、もともと提示されていた給与金額が受け入れ可能なとき。
I’m satisfied with the figures that you showed me.
【注意】“figures”:給与の金額をさす。
Compensation is acceptable.
【用法】:“Compensation” の代わりに、“Package” や “Salary” などの用語の使用もOK。
ケース2:提示金額が受け入れ不可で増額を希望する場合
交渉時のポイントは、面接官である相手に対して絶対に “Yes・No” で答えさせないこと。
つまり、常に、オープン・クエスチョンで交渉する ということです。
面接官である相手が “No” と、答えた瞬間、あなたは決断を迫られます。
例1:提示金額が$55,000で市場のレンジが$60,000〜$65,000な場合
【レンジの下限でOKな場合のフレーズ例】
【注意点】明確な金額は明言ぜすにあくまでもレンジ内であればOKの旨を伝えます。
【レンジの上限を希望するときのフレーズ例】
【注意】“Value”の算出が完了していることが前提。会社の期待以上にあなたの貢献度が高いことを論理的な裏付けで説明出来ている。明確な数字の明言は避ける。
【レンジの上限を希望したが、それ以下の水準の回答のときのフレーズ例】
面接官があなたの希望の増額は無理だと回答して希望金額より若干低めの金額を提示した場合。
例1:当初の提示金額が$55,000。市場のレンジが$60,000〜$65,000。あなたの希望はレンジの上限の$65,000だが、面接官は$62,500を再提示。
【ポイント】あなたが$62,500の提示額を受け入れられるのであれば、オファーが間違いなく文書で出るのかを確認。
【注意点】オファーレターは必ず文書でもらうようにしましょう。人事部長などのサイン入りの相手企業のレターヘッド仕様。
例2:どうしても、$62,500から増額出来ない場合は福利厚生などで企業側に譲歩を求める。
ほかの交渉材料としてー
タイトルなどの役職を求める
【注意点】ノンタイトル→VPはさすがに、相手企業も受け入れは厳しいと思います。中間の “Assistant○○” レベルが妥当。
将来の昇給やボーナスなどの評価方法などを確認しておく
このような聞き方をして確認することオススメします。
いずれにしても、提示金額をあなたが受け入れるかどうかで決まります。
ごちゃごちゃ交渉しない方が、転職後のチームへの合流がスムーズになり、気にいられます。
交渉し過ぎると、逆にオファー自体は遠のく可能性も出てきます。
このあたりの潮目の見極めは重要。
外資転職PONGのまとめ
転職する以上、気持ちよく働きたいものです。
月々の給与は当然重要です。
転職時の面接ではしっかりと、内容は確認しておきましょう。
二次面接時の給与交渉は手短にスピーディーに行います。
あなたから面接官に質問する場合はオープンクエスチョンを意識。
あまり強気にならず相手の出方を見ながら、むしろ転職後の昇給やボーナスで反映させるようにしましょう!
はやく、オファーをもらって、チームに合流してスタート・ダッシュを切りましょう!
Stephen Pong
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