今回は外資でも実際に起こるハラスメントについて解説したい思います。
遭遇したときの自己防衛の手順や注意すべきポイントなどについて英文例を紹介しながら解説していきますね。
この記事はあくまでも外資でハラスメントに遭遇したときの英語で被害を報告するための英単語と英文例を紹介することが目的です。
法的な手段を紹介したりする記事ではありません。
わたしも実際、以前勤めていた会社でひどいいじめに遭いました。
原因はもちろんわたしの生意気さにあるのですが、わたし以外のMBAホルダーもいじめにあって離職していく結果となりました。
いまでは、コンプライアンスルールがしっかりと定着して、また、報告や相談できる、ホットラインもあるのでハラスメント自体激減しているとは思いますがそれでも隠れハラスメントはいまだに存在しています。
差別や偏見など(パワーやセクシャル)ハラスメントに遭遇したときの記録を文書にして残す場合の作成方法とぜひ使って欲しい英単語やフレーズについても紹介ます。
ハラスメントとは
パワーハラスメント定義
パワハラ被害を解決するためには、まず、どのような言動がパワハラになるのかを理解することが必要です。
通常の業務で起こりうるパワーハラスメントに該当する可能性のある言動について以下説明します。
威圧的な態度で発言する
威圧的な態度で話すとパワーハラスメントになります。
NG行動の具体例としては、「声を荒げる」「相手をにらむ」「話しながら物を叩く」などがあります。
これらの行為は、業務上必要な部下や同僚への指導の範囲を超えていると考えられます。
根に持つ
また、悪意を持って嫌がらせを繰り返すことも好ましくありません。
攻撃的な言動を繰り返すことは推奨されません。
また、部下の過去の失敗談を執拗に語ることもハラスメントの一種です。
人前で叱ること
人前で叱ることもパワハラにあたります。
例えば、同僚の前で叱ったり、侮辱したりすることは、ハラスメントとみなされます。
また、人前で長時間立ちっぱなしにしておくこともハラスメントとみなされます。
攻撃的な電話やメールをする
電話やメールなど、非対面でのコミュニケーションで使われる言葉にもパワーハラスメントは起こり得ます。
NGの例としては、電話での暴言や、執拗な攻撃的なメールなどが挙げられます。
解決手順
解決するオススメの手順は3つ。
口頭で不快である旨をあいてに丁寧に直接伝えましょう。
それでも解決しない場合、人事部など第三者に間に入って解決してもらいましょう。
人事部に入ってもらっても解決しない場合は法的な手段に訴える。ただし、これは最後の手段です。
注意:直接伝える前に準備は必要です。
- ハラスメントの内容をあらかじめ文書化しておく
- 目撃者や同様の被害者をさがす
この準備は人事部など第三者に入ってもらう場合も相手に直接伝える場合にも必要です。
理由は相手に状況を詳細に証拠として把握していることを間接的に伝えられるからです。
ハラスメントの被害状況の文書化
ハラスメントの被害状況を文書化する際の注意点は情報量は多ければ多いほど良いということを理解しておきましょう。
時間、日付、場所、目撃者がいる場合は、それも含めて作成します。
起こったことすべてをできるだけ早く詳細に書き留め、何が起こったかを正確に記載しておくこと。
例えば、ハラスメントやその他の差別などについて、同僚や上司と交わした会話の詳細を書き留めておきます。
また、正式にやめてもらうように苦情を申し出た場合、その内容と相手(上司や同僚)の反応や対応についても記載します。
苦情をまだ申し出ていない場合は苦情を申し出る前に、人事考課を含むあなたの人事記録のコピーを入手してファイルなどに保存してください。
職場とは異なる離れた安全な場所に証拠や文書を保管できるファイルを作成。
文書は手書きか会社のPCに保存されないフォルダにデジタルで記録してください。
書類をメールで送信する場合は、送信と受信の両方に、仕事以外の個人的なメールアドレスを使用する。
文書化する際の注意点
文書化する際に注意すべき点を解説します。
直接本人に話す場合も、人事部など第三者を介在させる場合も、経営陣に不快な思いをさせたり、同僚や上司との関係が取り返しのつかないことになるかもしれないことを理解しておきましょう。
そのため、文書化する際には会社に対して尊敬に値する、親切で丁寧な苦情文書にします。
あくまでも、会社に状況を通知することを主たる目的にする文書という体裁にします。
脅迫的な文書ではなく、ハラスメントの内容とハラスメントの引き金になった理由(もし判明していれば)などを簡潔に記載した文書にします。
あなたが不当に扱われていると感じていることを明らかにするものでなければなりません。
法律用語の使用は避け、いきなり結論に飛びつくのも避けましょう。
損害賠償で○○円補償しろ!ではなくて、状況を伝え、速やかにやめてもらうように願い出る文書です。
人事部にはハラスメントの発生を報告する方法、報告を受けた後の対応など、ハラスメントの発生に対処するためのプロセスを含めて解決してもらうようにしましょう。
目撃者や他の被害者を探す
目撃者がいることは非常に有効なので、もし協力してもらえそうな同僚や他の部署の社員がいそうなら相談してみてください。
また、ICレコーダなどで録音しておくことも有効です。
文書化で使いたい英単語(ワード)
単語:repeat:何度も繰り返す
例:He, repeatedly asked me to go out to have a drink with him.
訳:彼は何度も「一緒に飲みに行こう」とわたしを誘ってきます。
単語:intimidate:脅迫する・威嚇する
例:be intimidated in submission
訳:脅されて従わせる
例:be intimidated in resigning
訳:脅されて辞任させられる
例:He uses his position of power to intimidate and harass my subordinate.
訳:彼は自分の立場を利用して部下を威嚇し、嫌がらせをする。
単語:harassment:不愉快にさせること、いやがらせ
例:sexual harassment
訳:セクシャル ハラスメント
単語:harass:絶えずヒトを困らせる、悩ませる、繰り返し敵を攻撃する
例:Being harassed at work leaves my feeling confused and helpless.
訳:職場で嫌がらせを受けると、混乱と無力感に襲われます。
単語:behavior:行動やふるまい
例:His behavior against me contains hostility and arrogance.
訳:私に対する言動は、敵意と傲慢さを含んでいます。
注意:よく、“always” を使いたがる日本人が多いですが、これは避けた方が安全。
相手に「いつもとは限らない」場合を指摘されると「あなたの報告書の信憑性に疑念を持たれます」。
ここでは、言動には○○[威圧的な態度、叱責、無視など]が含まれると記載することがオススメ。
(使用を避けたい)例:HIs behavior against me is always arrogant.
(使用を避けたい)訳:彼の私に対する言動はいつも傲慢だ。
単語:deem:特定の方法で判断したり、見なすこと。
例:He deemed me negatively because I disagreed with his perspectives.
訳:私が自分の考えと違うということで、私を否定的にとらえたのです。
単語:offensive:特に感覚的に不快なこと、嫌なこと。
例:He uses an offensive attitude to me.
訳:私に対して攻撃的な態度をとる。
単語:hostile:敵意や悪意によって特徴づけられる。
例:His sentiment towards me is generally hostile.
訳:彼の私に対する感情は、概して敵対的である。
単語:intimidated:脅すように怖がらせる
例:I was intimidated into accepting a pay cut by the threat of losing my job.
訳:職を失うかもしれないという脅迫観念から、減給を受け入れるように仕向けられました。
単語:offend:憤りや憤慨を感じさせること。
例:He uses words that are meant to offend me.
訳:私の気分を害するような言葉を使う。
例:He made offensive comments that were deemed to be harassment towards my co-worker.
例:同僚に対する嫌がらせと思われる攻撃的な発言をした。
このほか、英文被害報告書の例文やハラスメント被害で使いたい英語単語および英文例は
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まとめ
ハラスメントの泣き寝入りは絶対にやめましょう!
声を上げていやなことはいやだとハッキリ伝えることが重要です。
ただし、感情的な伝え方は外資の職場ではNGです。
プロとして誠意のある態度とことばで伝える様に心がけましょう!
参考文献
Reporting Harassment or Discrimination at Work
Stephen Pong
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