経験上、実績をあげるヒトとあげられないヒトの間には能力の差はほとんどありません。
差があるとすれば、仕事をする上で押さえておくべき要点に気づいているかどうかだけ。
このことを端的に説明しているのが、Zara Zhangの記事 “How to make things happen – Tips for recent graduates at work.”。
ハーバード大学で心理学を専攻し、ファイベータカッパにも選出されている。
GGVキャピタルでアナリストなどを経験したあと現在は Byte Dance の プロダクトマーケティング マネージャーになっている。
外資で目標を実現するために押さえておく要点は全部で3つです。
この記事では、私自身が経験したことも交えて、パフォーマンスを上げるために押さえておくべき3ヶ条ついて解説します。
この3ヶ条を押さえることでパフォーマンスが上げやすくなります。
キャリアをより確実に上にまで加速させることができるようになるので最後まで読んでください。
目次
結果を出すヒトが実践しているたった3つのこと
外資で求められる結果は個人であげる実績より、チームで挙げる実績の方を重んじる傾向があります。
その理由は個人であげる実績には限界があるが、チームであげる実績の方がより大きくなる可能性があるからです。
個人で実績をあげる過程では、チームメイツの学びは期待できないが、チームであげる実績の過程ではメンバーひとりひとりが学び成長する機会もとても大きい。
そして、外資で実績あげるのはチーム単体であげることは困難で、社内のさまざまな部署やチームを巻き込む必要があるのも事実。
“外資での仕事 “とはチームを超えたコラボレーション
異なるチームが一緒に仕事をする場合、タスクの “Ownership(オーナー・シップ)”を 明確にすることは重要です。
ただし、「オーナー」は「リーダー」(最も高い肩書きを持つ人)とは必ずしもかぎりません。
手をあげさえすれば、誰でもオーナーになれるので、駆け出しの若手の社員は仲間に差をつける絶好のチャンスになります。
オーナーとは、物事を実現する人のことです。
また、「オーナー」は「プロジェクトマネージャー」とは異なります。
どちらも「時間内にタスクを完了させる」という仕事ではあるが、後者は前者の一部分であると彼女は考える。
プロジェクト・マネージャーは、プロジェクトを完成させるが、オーナーはプロジェクトを作る。
プロジェクト・マネジャーは、人に物事を依頼するが、オーナーは、人にやる気を起こさせる。
タスクのオーナーシップをとり、他の人たちに何かをさせることです。
そのために、他のチームメンバーの個人個人が何をやっているかを知っておく必要があります。
① 誰が何をしているのかを知る
物事を成し遂げられないのは、能力がないからではなく、適切な人材を見つけられなかったから。
適任者を見つけるだけで、何日も無駄な作業をしなくて済むこともあるのです。
誰が何をするのか、どうやって知ることができるのでしょうか?
極めて積極的に行動する必要があります。
一緒に仕事をする可能性のある人たちや、隣接するチームの人たちをすべてリストアップし、一人ずつコーヒーやランチなどに誘えばいい。
彼らの仕事内容や目標、希望を聞き、あなたの仕事の範囲と彼らの仕事の範囲にどのような相乗効果があるのかを探ります。
その際の確認ポイントは3つ。
あいてのOKRの確認
協業する場合、当然その時間コストに見合う成果を相手も期待します。
相手のOKR(Objectives & Key Results)を知らずに協業すると、いずれ相手のパフォーマンスは下がります。
場合によっては協力さえ期待できなくなります。
相手のOKRとあなたのOKRの共有点見いだせるとSynergy効果が期待できるようになる。
相手にとって何が得なのかを知ることです
彼らが何を気にしているかを知る。
彼らの視点を理解する。彼らの立場に立つ。そして、自分の目標がどのように合致しているかを考えるのです。
足並みを揃えるには、話をする必要があります。OKRが勝手に揃うことはなく、お互いに話し合うことで揃うのです。
足並みが揃わないときは、さらに話し合います。
必要に応じて、自分のリーダーに相手のリーダーと足並みを揃えてもらう選択肢もひとつ。
相手の個人的なホンネと下心の確認
協業内容がOKRと一致しなくても、個人的なホンネと下心を知っておくことは実は重要です。
言い換えると目標や野望とも言えます。
依頼したいタスクと一致すれば協業の可能性は残ります。
たとえば、社内の違う部署に実は異動したがっているようなヒトに対しては、誰に相談すれば異動が実現するのかなどの情報はOKRとは異なりますが、そのヒトとの距離を確実に縮めます。
あいてが入手可能な情報の確認
あなたが事業計画書を作成する際に必要な情報を手取り早く入手することができ、時短と正確性につながります。
そして、一人と話したら、”他に誰と話すといい?”と必ず聞いておくこと。
あるいは、会話の中で、ある分野で特に優秀な人がいると言われたら、その名前をメモして、その人とも一緒にコーヒーやランチを企画してみましょう。
そうしているうちに、雪だるまが大きくなり、組織内に重要な人的ネットワークができあがるのです。
② 上司をうまく活用する
チームをまたいで業務を行う場合、思うような結果が得られないことがあります。
理由は大きく分けて2つです。
協力を渋る
知らない相手にタスクを依頼する場合、こころよく引き受けてくれるとは限りません。
この場合、そのヒトの上司に直接コンタクトして、タスクの重要性について納得してもらう。
すると、タスクの出所が自分から上司に変わり、「お願い」が「課題」に変わり非常に有効です。
提供した仕事の質が著しく劣る、あるいは遅れる
上司に警告することを検討する必要があるかもしれません。
このように、タスクを円滑に進めて期待される品質の結果を導き出すには上司を活用することも重要です。
③ コミュニケーションを正しく取る
外資のコミュニケーションには高いコストが伴う。
そのためには、正確性と効率性を意識したコミュニケーション・スタイルを意識する必要があります。
とくに、注意が必要なのが、会議の運営と質問の2場面には注意を払う必要があります。
会議を成功させるファシリテータのコミュ力
さまざまなチームから多くの参加者が集まる大きな会議に出席するとたまに、
「なぜ、私はこの会議に参加しているのだろう?」
と思うことってないですか?
具体的なアクションプランもないまま会議は終了し、誰もが貴重な仕事の時間を1時間無駄にしたことになる。
これは、会議の主催者側の失敗である。
会議の背景を事前に参加者に十分に伝えることができなかったのです。
非効率な会議は、非効率なプロジェクトの縮図である。
プロジェクトのためにさまざまな人を集めるとき、なぜその人たちがプロジェクトに参加しているのか、どんな役割を果たすべきなのか、どんな結果を出すことが期待されているのかを、意識的に全員に伝えなければなりません。
以上のことを明確にまとめたメモを作成し、事前に関係者に回覧する。
プロジェクト期間中、誰もがその文書を簡単に見つけることができ、内容が常に最新の状態に保たれていることを確認する。
文字通り、人々が同じページにたどり着けるようにしておく必要があります。
文脈を過剰に伝えるのではなく、また、質問に反応的に答えるのではなく、事前に質問も予測する。
コミュニケーションの評価ポイントは、生産性の高い会議を開催する能力を磨くことです。
この人の会議は無駄がない(=Make Things Happen)」と評価されれば、より重要な案件を任せられるようになります。
質問する相手を選び質問の仕方も工夫する
わかりやすく言うと、直面する課題を克服する方法をCEOに聞いても意味はない。
CEOもむかし経験したことがある課題かもしれないが、聞くならあなたより半年くらい早く入社した先輩に聞いた方が的確な回答が得られます。
直面する課題を克服する方法についての質問であれば、すでにどのような施策を試したのかなど用意して質問するようにする。
質問するあなたに対してどこから答えるべきか相手に思案させた瞬間、質問の仕方が間違っている。
このような質問の仕方をよくするのは小学1年生。
親:わかる?
子:わからない!
親:どこがわからない?
子:ぜんぶわからない!
答える人が答えやすいようにスタートポイントを明示できるかどうかが質問するあなたへの評価ポイント。
まとめ
パフォーマンスが上がらないのは、あなたにその能力がないのではなくて、押さえるべき点を押さえていないだけ。
誰が何をしているのかを把握する
上司をうまく活用する
コミュニケーションの正しい取り方を知る
この3ヶ条を押さえるだけでパフォーマンスは断然、出し安くなります。
ぜひ、いまからチャレンジしてみてください。
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