日本茶の輸出が71年ぶりに年間1万トンを突破し、世界で“Matcha”人気がかつてない盛り上がりを見せています。
海外の健康志向やSNSでの広がりを背景に、抹茶関連製品が続々と市場に登場。
一方で国内では品薄や価格高騰が深刻化し、製茶業界には明暗が生まれています。
本記事では、日本茶輸出の現状と背景にある世界的潮流、そしてビジネス英語にも役立つ「日本茶」関連の英語表現をあわせて紹介します。
日本茶輸出、71年ぶりの大台突破
農林水産省の最新統計によると、2025年1〜10月の日本茶輸出量は1万84トンに達し、1954年以来71年ぶりに年間1万トンを突破する見通しとなりました。前年同期比で44%増という驚異的な伸びで、特に「粉末状緑茶(抹茶)」の需要が顕著です。
輸出先別ではアメリカが最大市場で、全体の約3割を占めています。続いて台湾、タイ、ドイツなど、健康志向が強い地域で人気が拡大。円安の影響も追い風となり、日本茶ブランドの国際的プレゼンスが高まっています。
おすすめ英語表現:
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“Japanese tea exports hit a new record.”
(日本茶の輸出が新記録を達成した。) -
“Matcha is gaining global popularity.”
(抹茶は世界的に人気を高めている。)
世界で広がる抹茶ブームと「健康志向」
欧米では「Matcha Latte」や「Matcha Smoothie」といった健康ドリンクがライフスタイルの一部に定着。特にアメリカでは抹茶市場が5億ドル規模へと成長し、SNSでは#Matchaや#HealthyDrinkなどのタグが人気を集めています。
抹茶に含まれるカテキンやテアニンなどの健康成分が評価され、コーヒーよりも低カフェインかつリラックス効果がある点も注目されています。外国人の間で「抹茶=サステナブルで健康的な日本文化」の象徴として位置づけられつつあります。
おすすめ英語表現:
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“Matcha is seen as a symbol of wellness.”
(抹茶は健康の象徴として見られている。) -
“The matcha boom shows no sign of slowing down.”
(抹茶ブームは衰える気配がない。)
国内市場は茶葉不足と価格高騰
輸出急増の裏で、国内市場では深刻な在庫不足と価格急騰が発生しています。鹿児島県茶市場では秋冬番茶の平均取引価格が前年の6倍に上昇し、1キロあたり2,500円を超えるケースも。
抹茶用原料となる碾茶(てんちゃ)への需要集中により、煎茶などの国産緑茶に回る茶葉が減少しています。これにより、国内消費者や飲料メーカーはコスト高に直面。地方では茶農家の高齢化による生産減少も加わり、供給のひっ迫が続いています。
おすすめ英語表現:
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“Prices of domestic tea leaves are soaring.”
(国内の茶葉価格が高騰している。) -
“Supply shortages are affecting the local market.”
(供給不足が国内市場に影響している。)
製茶業者に明暗、海外志向が勝ち組に
この輸出ブームは製茶業界に明暗を分けています。自社で茶葉栽培から加工・販売までを一気通貫で行う企業は、海外向け抹茶生産にシフトして売上を大幅に伸ばしました。
一方で、内需に依存し輸出ルートを持たない中小製茶業者は、仕入れ価格上昇と販売価格の板挟みで経営が悪化。2025年上半期だけで業界の倒産・休廃業は11件にのぼり、通年で過去最多となる見通しです。
業界では今後、**「輸出対応型の高付加価値商品開発」**が鍵を握るとみられています。
おすすめ英語表現:
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“Export-oriented producers are thriving.”
(輸出志向の製茶業者が繁盛している。) -
“Smaller businesses are struggling with rising costs.”
(中小業者はコスト上昇に苦しんでいる。)
今後の展望:日本茶ブランドの国際戦略
今後は、日本茶の「文化的価値」と「健康志向」を掛け合わせたブランディングが重要です。たとえば抹茶をベースにしたスイーツ、化粧品、ウェルネス商品の展開など、多様な産業連携が期待されます。
また、英語で日本茶文化を発信できる人材の需要も増加傾向。観光・輸出の現場で「日本茶を英語で説明できるスキル」が求められています。
おすすめ英語表現:
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“Sharing Japanese tea culture with the world.”
(日本茶文化を世界に発信すること。) -
“Sustainability is becoming the keyword in the tea industry.”
(持続可能性が茶業界のキーワードになっている。)
まとめ
日本茶輸出が71年ぶりに1万トンを突破したのは、日本文化の象徴である「お茶」が再び世界で評価されている証です。ただし国内市場では品薄と価格上昇という課題も。日本茶産業が真に持続可能な形で発展するには、輸出と国内需要のバランスを取りながら、英語での文化発信力を高めることが欠かせません。
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