外資系企業で働くビジネスパーソンにとって、英語の会議は避けて通れない場面です。
しかし、「自己主張が強すぎる」と誤解されるのが不安で、意見をうまく伝えられない方も多いのではないでしょうか?
本記事では、英語会議で信頼される意見の伝え方を「セーフな表現」「アウトな表現」「上手な返し方」に分けて具体例とともにご紹介します。
さらに、金融・経済分野で使えるビジネス英語表現も合わせて解説するので、語彙力アップにも役立つ内容です。
目次
英語会議での自己主張が「怖い」と感じる理由
「自分の意見をしっかり言うこと」と「自己主張が強すぎること」は紙一重。
まずは、その違いと、なぜ日本人が英語会議で“押しが弱い”印象を与えがちなのかを紐解きます。
日本人ビジネスパーソンが英語会議で意見を言うのをためらう理由の多くは、相手の立場を尊重しすぎてしまうからです。
英語圏の文化では「建設的な意見交換」は歓迎されますが、「感情的な否定」や「独断的な押しつけ」は避けられる傾向にあります。
セーフな自己主張の英語表現5選
意見をはっきり伝えつつも、相手に配慮を示す“ちょうどいい”英語表現をご紹介します。
金融・経済系の用語も含めて、ビジネス英語力の底上げに。
英語表現
1. “From my perspective, this may mitigate risk exposure.”
(私の視点からすると、これはリスクエクスポージャーを緩和できるかもしれません)
👉 ※「risk exposure」は金融用語で「リスクにさらされている状態」
2. “I believe this approach could enhance capital efficiency.”
(このアプローチは資本効率を高められると思います)
👉 「capital efficiency」は企業分析で使われる表現です。
3. “Could we also consider the macroeconomic outlook?”
(マクロ経済の見通しも考慮できますか?)
👉 会議で経済動向を議論する際に効果的。
4. “I see your point, and I’d like to add that the ROI may be higher in the long run.”
(ご意見に賛成です。その上で、長期的にはROIが高くなる可能性もあると考えます)
👉 「ROI = Return on Investment(投資収益率)」は必須表現。
5. “Just to share a thought — what if we diversified the portfolio?”
(一つ提案なのですが、ポートフォリオを分散させるのはどうでしょう?)
👉 投資や事業リスク分散の場面でよく使われます。
やりすぎ注意!アウトな英語表現5選
うっかり使ってしまうと「この人は強引だな」「協調性がない」と思われてしまうNG表現とその理由を、簡潔に整理します。
アウト表現 | 理由(簡潔) |
---|---|
“I strongly disagree with that idea.”(そのアイデアには断固反対です) | 「strongly」が対立を強調してしまう |
“This is the only way to move forward.”(これ以外に進む道はありません) | 他の意見を否定し、思考停止に聞こえる |
“You’re wrong about that.”(それは間違っています) | 相手を直接否定しており攻撃的 |
“We need to do it my way.”(私のやり方でやるべきです) | 押し付けがましい印象 |
“I don’t see any value in that suggestion.”(その提案には価値がありません) | 他者の意見を全否定している |
アウトな表現にどう返す?大人の切り返し例5選
相手が強く出てきたときでも、感情的にならずに冷静に返すスキルが重要です。以下は、場の空気を壊さずに切り返す例です。
相手の発言 | 大人の返し(英語) | 日本語訳 |
---|---|---|
“I strongly disagree.” | “I see you have strong concerns. Could you share more about what’s driving your thinking?” | 強く懸念されていることは理解しました。背景をもう少し教えていただけますか? |
“This is the only way.” | “That’s a strong option. Shall we also explore a few alternatives?” | 有力な選択肢ですね。他の可能性も検討してみませんか? |
“You’re wrong.” | “We may see things differently. Let’s review the data together.” | 見解が違うようですね。データを一緒に見直しましょう。 |
“My way is the best.” | “Your approach is clear. May I suggest a variation that supports our shared goals?” | あなたのやり方は明確ですね。共通の目的に沿った別案も提案してよいでしょうか? |
“No value in that.” | “It might not seem valuable yet, but may I explain the rationale behind it?” | 今は価値が見えにくいかもしれませんが、理由を説明させていただけますか? |
金融・経済の表現で一歩差をつけよう
実は金融や経済分野のキーワードを自然に取り入れると、説得力が格段に増します。いくつかの便利表現をご紹介します。
英語表現日本語訳“Liquidity remains a key consideration.”
(流動性は重要な検討要素のままです)
“The market sentiment is shifting due to inflation expectations.”
(インフレ期待によって市場心理が変化しています)
“We need to monitor the interest rate trajectory closely.”
(金利の推移を注意深く見ていく必要があります)
“This strategy could provide a hedge against volatility.”
(この戦略はボラティリティへのヘッジになるかもしれません)
“Our fiscal discipline must remain intact.”
(財政規律は維持しなければなりません)
意見を言う=自己主張ではない
リード文英語会議で信頼されるには、「柔らかく、論理的に、建設的に」意見を述べるスキルが求められます。
意見を言うことは、自己主張ではなく相手との関係構築の第一歩です。今回紹介した「セーフな表現」と「上手な返し方」、そして金融・経済系の用語を適切に使いこなすことで、英語会議でも一目置かれる存在になることができるでしょう。
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