英語学習

【最新版】スラッシュリーデングを取り入れた英語の学習方法

英語のリスニングや長文速読の練習手法にスラッシュリーディングがあります。

多くの方々が取り入れている方法ですが、よく聞くのが、

「自分のスラッシュ位置が正しいのかどうか不安!」

「スラッシュリーディングを取り入れているが、やり方が正しい学習方法かどうかが不安!」

このような声をよく聞きます。

実際、僕が英語の講師をしていたときにも同じような相談を多数受けました。

この記事では、このような悩みを解決すると同時に、スラッシュの入れ方に不安な方にオススメの教材などを紹介しますので、ぜひ、活用してみてください。

スラッシュリーディングとは?

スラッシュリーディングとは

英語のセンテンスを意味の塊や文節ごとに「/」スラッシュを入れていき、読解時にこのスラッシュ(=意味の塊)ごとにで文意を拾い読み(=理解)する学習方法です。

スラッシュリーディングの効果

スラッシュリーディングの効果は実証されており,アメリカでは移民の英語学習プログラムに採用。最近では日本の高校の授業にも取り入れられ,教科書会社からは学習用の書籍やソフトウェアなども発売されています

(東京書籍,啓林館,成美堂,開隆堂,文英堂,数研,教育出版 他)。 

主な効果をまとめるとー

1:わかりにくい、語彙や文法・語法があっても文意の推測が可能。

2:高度な英文読解では特に効果が期待できる。中級レベル(TOEIC PART7対策)や一般的なリスニングテストの対策などに有効。

3:文構造や文法、語法などに注意しやすく、単調になりがちな多読多聴学習での利用に向いている。

スラッシュの入れ方

以下の英文はアップル社創業者のスティーブ・ジョブズが,2005 年度のスタンフォード大学の卒業式スピー チの一節です。意味の塊や文節ごとに「/」スラッシュを入れてみてください。

Slashreading_Jobs_plain

(スティーブ・ジョブズ卒業式スピーチ(スタンフォード大学,2005年より引用)

模範スラッシュ

Slashreading_Jobs_plain_slash

スラッシュの入れる位置に注意

意味の塊や文節などの分かれ目ごとに入れる。具体的には → 前置詞,接続詞,関係詞,不定詞,動名詞,分詞,that 節・疑問詞節・whether 節などの前で区切る。

前置詞

at, in, to, for, from, in, of, on, till, to, under, with など

接続詞

and, or, but, when, because など

関係詞

who, which, that, what など

不定詞

to + 動詞の原形 など

動名詞

動詞の原形 + ing

分詞

現在分詞 動詞の原形 + ing

過去分詞 規則変化と不規則変化の動詞

疑問詞節

疑問代名詞:who, what, which など

疑問副詞:when, where, why, how など

that 節・whether 節

that +(S+V)…

whether + (S+V)…

ただし、スラッシュを入れる位置に正解や不正解はありません。場合によってはいちぶんにスラッシュが入らない場合もあります。ですので、スラッシュの入れる位置にあまり悩まないようにします。

スラッシュの位置はひとによって違う!

正解・不正解はありません!

長文の場合の注意点

1:長い名詞のまとまりに注意→ 主語や目的語、補語が長いときは,全体を名詞のまとまりとして捉える。特に主語が長くなると,意味を取りにくくなる。 

2:挿入部分の前後には,カンマが入ることもあれば入らないこともある。特に挿入部分が長くなると,前後の意味が繋がりにくくなる。 

スラッシュリーディングはテクニックの要素が強く,トレーニングで強化することが可能。慣れてくると、スピードが伴ってきます。 ほとんどの文はひとつの句や節を区切るだけで十分。まずは区切ることに慣れるようにします。

スラッシュリーディングの正しい学習方法

スラッシュリーディング_学習方法

先ほどのスティーブ・ジョブズのスピーチの一説を使って説明します。手順は以下の1→2の順となります。

スラッシュ例

Slashreading_Jobs_plain_slash

1:スラッシュごとで意味を記載していきます。

Slashreading_Jobs_plain_slash_mean

2:いちぶんづつ、この意味や文節の塊ごとの意味を意識しながら読んでいきます。このとき、注意する点は、「翻訳しない」こと。

日本語と英語の大きな違いのひとつに、主語と動詞の位置関係があります。英語は必ず、S+Vの語順ですが、日本語ではS+V=V+Sも成立します。また、主語:Sの省略も可能です。英語では、語順を変えると意味が変わります。ですので、スラッシュリーディングを取り入れた学習では、必ず、文頭から、意味の塊や文節の塊ごとの意味を意識しながら読んでいくことを心がけてください。

スラッシュリーディングを速読に取り入れる学習法

先の手順1と2が完了したら、以下の3以降の手順に沿って速読

3:意味を意識しながら読む→時間を意識して「速読」する。このとき、実際の時間計測しましょう。少なくとも、複数回時間計測をしながら速読する訓練を実施します。このとき、速読のみに意識を集中するのではなくて、文構造と文意を意識しながら速読します。

スラッシュリーディングをリスニングに取り入れる学習法

先の手順1と2が完了したら、以下の3以降の手順に沿って速読

3:スラッシュ済みのテキストを見ながら、単語などの音が認知できるスピードまで低速化して聞く。

4:ノーマルスピードで認知できるようになったら、単語などの発音を認知・意識しながら、意味の塊や文節ごとの”意味”を意識しながら聞き。

5:ノーマルスピードで認知(音と文意が理解)できるようになれば、テキストを見ずに同様の学習を実施。

6:ノーマルスピードでシャドウイングをしましょう!テキストを見ずにノーマルスピードで単語をはじめとする文の音と意味が認知・意識できるようになれば、ノーマルシピードでテキストを見ずにシャドウイングに繋げていきましょう。

ここまでできるようになれば、TOEICなどのリスニングテストでの高得点が期待できるようになりますよ。

将来的な会話スキルの向上につながっていきます。

スラッシュリーディングのデメリット

スラッシュリーディング_デメリット

自分でスラッシュを入れる必要がある。ただ、TOEIC PART7対策などでは、自分自身でスラッシュを入れていく作業は非常に重要です。

理由は、意味の塊や文節(前置詞,接続詞,関係詞,不定詞,動名詞,分詞,that 節・疑問詞節・whether 節の前)などで区切る必要があるため、文構造や代名詞などが何を指しているのかなどを考える必要があります。この作業ことそが、実は、英語力の向上につながっていきます。

ただし、時短で且つリスニング特化であれば、学習に適した、既に、スラッシュの入った字幕を活用する教材などもあります。

この教材を活用することは、自分でスラッシュを入れて英語力を養うことはできませんが、リスニングにのみ重点的に伸ばしたいなら、効果はあり、オススメです。

スラッシュリーディングのおすすめ教材

スラッシュリーディング_おすすめ教材

スラッシュリーディングを取り入れた英語学習に於いて、スラッシュを入れる作業は最初のうち、慣れるまで手間が掛かります。逆に、スラッシュがスラスラと入れられるということは、初見で瞬時に文構造がある程度把握できているということ。教材やテキストを選ぶ際にはスラッシュを入れる作業が苦痛かどうかがひとつの判断材料となります。

初級者にオススメの教材:既に、スラッシュが入っています

大学受験用でも活用できる、定番のシリーズ

究極の英語リーディング(vol.1)

アルク/挙市玲子 アルク(千代田区) 2014年07月

by ヨメレバ

 

CD付きですので、速読用の教材としてだけではなくて、リスニング用の教材としても使用可能。

大学入試英文法ハイパートレーニング(レベル1(超基礎編))

安河内哲也 桐原書店 2006年11月

by ヨメレバ

 

中級以上におすすめの教材:既に、スラッシュが入っています

定番の大学受験用でも活用できる教材。特徴はあらゆる形式の文章で速読を練習できるので、TOEICなどの対策用としても活用できます。

究極の英語リーディング(vol.2)

アルク アルク(千代田区) 2015年01月

by ヨメレバ

 

究極の英語リーディング Vol.2は音声DL付きですので,、リスニング用の教材としても使用可能。

大学入試英語長文ハイパートレーニング(レベル2)新装版

安河内哲也 桐原書店 2008年04月

by ヨメレバ

 

実際に、手にとってみて、ご自身で判断されるのが、一番! スラッシュ入れが苦痛かどうかがポイント。スラッシュ入れに時間がかかりそうな場合は、初級者用の教材からスタートするのがいいですよ。

慣れてきたら、中級者用で練習しましょう。

スラッシュPONGのまとめ

スラッシュリーディング_まとめ

スラッシュリーディングはスラッシュを入れるところから始まります。スラッシュを入れることが目的ではありません。あくまでも、事前の準備にしか過ぎません。

スラッシュ入れが完了したら、早速、精読していきます。慣れたかどうかの判断は(1)文構造が無意識に理解できている。(2)文意が文頭から理解できている。この二点を基準に精読からはじめて、速読していきましょう。

スラッシュリーディングは、速読だけでなく、リスニング強化にもつながります。ご自身にあった教材を選んだら早速はじめてみましょう!

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