2025年10月10日、ニューヨーク外国為替市場では円相場が急伸し、1ドル=151円台前半まで円高が進みました。
背景には中国によるレアアース輸出規制の強化と、米トランプ大統領の100%追加関税表明による米中貿易戦争の激化懸念があります。
金融市場では株式・為替だけでなく、金や債券など安全資産への資金流入も目立ち始め、ビジネスパーソンにとって英語ニュースを読む際の「リスク回避」「円高」など重要な表現を把握する必要性が高まっています。
今後の展望や必須英語表現も解説します。
米中貿易摩擦激化の経緯
米中両国の新たな規制・関税措置が市場に動揺を与えました。
10月9日、中国商務省はレアアース(希土類)の輸出管理を強化し、半導体など戦略分野への影響が懸念されました。これに対し、トランプ米大統領は10日にSNSで「中国は非常に敵対的」と批判し、11月1日から中国製品への100%追加関税導入を明言。予定されていた米中首脳会談も「開催の必要はなくなった」と発言するなど、政治リスクが一気に高まっています。
ビジネス英語表現
- “trade war escalates” (貿易戦争が激化する)
👉 貿易戦争=trade war/激化=escalate
- “to impose an additional tariff” (追加関税を課す)
👉 impose=課す、tariff=関税
金融市場の反応とリスク回避
リスク回避姿勢の強まりで株・為替市場が全面安となりました。
米中貿易戦争懸念から、米国株は大幅続落。NYダウは878ドル安の4万5479.60ドル、S&P500やナスダックも急落しました。ドル/円は152円台半ばから一気に151円台前半まで急落し、リスクオフムードが高まりました。債券や金への資金シフトも進み、安全資産需要が鮮明です。この動きは日本の投資家や海外取引担当者にも影響大きく、資産分配戦略の見直しが迫られます。
ビジネス英語表現
- “risk-off mode” (リスク回避の姿勢)
👉 risk-off=リスク回避、mode=状況
- “safe-haven asset” (安全資産)
👉 safe-haven=避難先、安全、asset=資産
- “the yen surged against the dollar” (円が対ドルで急騰した)
👉 surge=急騰する、against=に対して
レアアース規制の世界経済インパクト
中国の規制強化は半導体供給網など主要産業に波及します。
中国は世界のレアアース供給量の約9割を占め、希土類の新規制は軍事や半導体、EV分野まで影響します。米国は対抗措置として関税引き上げや技術輸出規制を強化し、サプライチェーン断絶リスクが現実味を帯びています。日本・米国企業も調達多様化など戦略再構築を余儀なくされる可能性があります。
ビジネス英語表現
- “supply chain disruption” (サプライチェーンの寸断/混乱)
👉 supply chain=供給網、disruption=寸断・混乱
- “rare earth export restrictions” (レアアース輸出規制)
- “critical materials” (重要資源/戦略物資)
為替・金利動向と通貨市場の展開
米長期金利低下と円キャリー取引巻き戻しが進行しました。
米10年債利回りは4.03%へ低下し(安全資産回帰)、ドルは主要通貨に対して全面安。ユーロ/ドルは1.16台まで上昇し、ユーロ/円は175円台へ。豪ドルやポンドなど資源国通貨も下落傾向です。円高トレンドの継続性は金利差縮小や日銀の対応が当面材料となる見通しです。
ビジネス英語表現
- “interest rate differential narrows” (金利差が縮小する)
👉 interest rate=金利、differential=差、narrow=縮小
- “carry trade unwinding” (キャリートレードの巻き戻し)
👉 unwinding=巻き戻す
今後の注目点と英語ニュースの活用
関税発動日やCPIなど重要イベントの英語表現も要チェックです。
投資家・企業は11月1日の関税発動、中国の追加対応、米CPI(消費者物価指数)の発表など、マーケットイベントを追う必要があります。英文ニュースでは「market volatility(市場変動)」「headline risk(ヘッドラインリスク)」など頻出語句を押さえましょう。日々の情報収集と英語表現を理解しておくことはグローバル経済環境への対応力を高めます。
ビジネス英語表現
- “market volatility spikes” (市場の変動性が高まる)
👉 “volatility=変動性”、”spike=急上昇”
- “headline risk increases” (重要ニュースによるリスク上昇)
まとめ
今回の円急伸と金融市場急変は、米中双方の外交・通商政策と資源規制に端を発しており、リスク回避トレンドが続いています。ビジネスパーソンは国内外のニュースに敏感になり、英文情報も併読の上、英語表現を習得していくことで、経営判断への応用力が大きく高まるでしょう。
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